Column
空気と換気のコラム

安達 修一 先生

6.健康に暮らすための空気の重要性

2017/07/26

※音声が出ます。
 
 我々が生活していく中で、食べ物や水、空気を意識しなくても毎日それらを取り入れて我々の健康が作られています。その中で、食べ物や水は関心が高いですね。「これ、体にいいよ」って言われると注目したりしますね。
 
 ですが、空気は意外にわからない、日常生活の中では意識しませんが24時間吸い続けているという特徴があり、私たちは生きている限り呼吸し続けますので肺の中にそういった痕跡が残ってしまいます。
 
 生活する中では、外出時にマスクをしたり、いろんな防御策をしたり、空気の汚れているところには行かない等が考えられますが、環境基準ができたことによって、毎日のPM2.5情報を目安にして外出をするか自分で考える、あるいは家庭にいるときにはどのように防御できるのか。例えば、粒子を除去する方法で対応する等です。
 
 一日吸い込んでいる空気は1万5000リットル~2万リットルと言われていますが、当然運動すればもっと多くります。大量の空気を取り入れているということを意識すると、きれいな空気を吸った方がいいのだなというのは、肺を大事にするという意味でも重要です。今の日本人にとって死因の第三位は肺炎だからです。肺炎というのも感染症等いろんな原因がありますが、やはり肺が健全であるということであれば強いので、肺炎を予防するためにも、健康な高齢を迎えるためにも、呼吸を大事にするということが必要なのではないでしょうか。
 
(おわり)
 


■講師ご紹介

安達先生

相模女子大学 栄養科学部長 教授

安達 修一 先生

専門分野は環境保健学。医学博士。埼玉医科大学医学部助手、講師、助教授を経て平成13年4月より現職。日本衛生学会、大気環境学会、日本癌学会等、多数の学会へ所属。環境省 微小粒子状物質環境基準の制定に携わる。 
 
 

■安達修一先生コラム一覧

1.大気汚染はいつどこで起こるの?

2.PM2.5は呼吸で体に侵入する

3.PM2.5による健康影響

4.PM2.5の影響を受けやすい人とは?

5.PM2.5等の大気汚染から身を守るために

6.健康に暮らすための空気の重要性

 

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