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4/15工務店学校四国セミナーにお邪魔しました。
2016/04/18
4/15(金)工務店学校四国『変化する住宅換気の考え方について』
■日時: 2016年4月15日(金)13:30~17:00
■場所: YKK AP㈱四国製造所 P-STAGE 香川県宇多津町
【開会の挨拶】YKKap 四国支店 山中支店長様
工務店学校四国とYKKapの今年度第一回目の共催研修会です。
YKKapは窓メーカーでありながらも開口部の断熱、気密だけではなく皆様の家づくりに役立つ情報の提供をさせていただき、より良い家づくりを工務店の皆様と目指したいとのことです。
【室内空気汚染と換気と気密】講師:住宅技術評論家 南 雄三先生
業界的には建物内の空気より外の空気の方が新鮮であるとされてきましたが、これはシックハウス問題によるところです。近年中国からのPM2.5に代表される大気汚染がクローズアップされています。今回は住宅換気の基礎から最新情報までをお話しされました。
日本と欧米の住宅構造、文化の違いを歴史的観点からの解説をされ、なぜ日本の住宅建築、特に換気は現在のようになったのかを大変わかりやすく説明されました。住宅において換気をするということは、外の空気を取り込み、室内で発生する汚染・熱・水蒸気を希釈させること。換気システムは施工後のメンテナンスが重要であるとのことです。また、外気を取り込む24時間換気システムと大気汚染は関連性が高いことから、これから注目すべき大事な要素であると解説されました。
【ここまでわかったPM2.5本当の恐怖】講師:慶應義塾大学医学部教授 井上 浩義 先生
報道でも目にすることが多い中国のPM2.5のお話から、PM2.5が人体に与える影響をご自身の研究結果などを交えて解説をしていただきました。
中国では、春節を挟んだ4ヶ月間が濃度が高く日本にも影響があることはご存知のとおりです。今中国ではPM2.5が原因で寿命を縮めている人が7500万人いるとのことです。
日本における部位別のガンの死亡率が変化しています。従来は胃が1位でしたが、近年は肺が1位となっています。喫煙率も低下し、大気汚染も改善さているのに、高い伸び率となっているのはなぜでしょうか?肺は他の部位のガンに比べ圧倒的に治療がしにくい臓器ですが、それだけでの理由ではなく大気汚染の影響によるものと考えられてます。
私たちの廻りの大気汚染、特に微粒子の観点からは、工場の排煙や自動車などの排ガスだけではなく、火山などの自然界の活動や生物活動も一因となっています。
環境省の統計から見ると、SOX、NOX、ばいじんの排出量は年々減少しており大気は綺麗になってきていますが、肺がん及び肺疾患は増え続けています。その理由のひとつと言われているのがPM2.5です。
PM2.5の人体への影響は呼吸器疾患と思われがちですが、循環器疾患、消化器疾患、アレルギー疾患、眼疾患、がんと多岐に渡ります。小さすぎて体の奥深くまで入り込んでしまうことが問題とのことです。
PM2.5とは見えないものであるためわかりにくいものでありますが、対策することによって健康、特に呼吸器系の疾患をお持ちの方には大きく貢献できることです。
【外気清浄機について】株式会社トルネックス 代表取締役 松井 周生
住宅用の換気フィルターの現状を踏まえ、弊社の電子式集塵フィルターを説明させて頂きました。
PM2.5のような小さな微粒子を捕集しようとすると目を細かくしなければなりません。しかし目詰まりをして換気がされない状態になります。電子式集塵フィルターは静電気を利用し集塵するので圧力損失が極めて低い構造です。
さらに電子式集塵は高湿度環境下では使用できないというのが常識でしたが、弊社の独自技術「段階制御」という技術で特許を取得しました。これにより高湿度の環境下でも集塵し続けることができるようになりました。
5月に発売予定のモデルに関しては電子式集塵フィルター部分をご家庭で洗うこともできる製品となっております。
【外気清浄機の実践導入について】講師:四国エアフォーム株式会社 森田 元 様
工務店学校四国の会員工務店様のご協力で2物件にて外気清浄機を導入し、さらに木造住宅では珍しい第二種換気方式で実践されました。その詳細な解説をされました。共に外張り断熱でC値0.3cm2/m2。高い気密性能と陽圧設定、排気口の位置・数量など詳細な解説をされました。参加者の皆様には外気清浄機の採用の一例として大変参考になったと思います。
PM2.5に対してのご質問を数多く頂きました。また、外気清浄機のデモ機にも沢山の方々にご覧いただきありがとうございました。
トルネックス外気清浄機 商品ページ
⇒ http://www.gaiki-seijouki.jp/
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株式会社トルネックス
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