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トルネックスコラム

空気清浄機でダニ対策!専門家が教える根本解決の仕組み

2025/09/04

お子様のアレルギー症状に悩み、原因となるダニの対策について情報を集めている方は多いのではないでしょうか。「念入りに掃除をしているのに、なぜ…」と、空気清浄機の購入を検討しているかもしれません。
しかし、空気清浄機で生きているダニは一匹も退治できない、という事実はご存知でしょうか。それでも、ダニアレルギー対策に空気清浄機が「有効」と言われるのには理由があります。その答えは、空気中に浮遊する『ダニの死骸やフン』にあります。
この記事では、ダニ対策で誤解されがちな点を解き明かし、効果的なアレルゲン除去の方法を解説します。

空気清浄機はダニに効果ある?アレルギーの原因と対策の基本

まず、空気清浄機がダニ対策においてどのような役割を担うのか、基本的な知識から見ていきましょう。

空気清浄機で生きているダニは吸えない

最も重要な点は、空気清浄機では『生きているダニ』を吸い込めないということです。生きたダニは、カーペットや布団の繊維に爪でしっかりとしがみついており、空気清浄機の吸引力で取り除くことは困難です。

本当のターゲットは空気中に舞う「ダニの死骸とフン」

空気清浄機がダニ対策で効果を発揮するのは、アレルギーの直接的な原因物質(アレルゲン)となる、空気中に舞い上がった『ダニの死骸やフン』に対してです。これらは非常に軽く小さいため、人の動きや空調の風によって簡単に空気中を漂います。

 
ダニを探している姿

この空気中に浮遊するアレルゲンを、体内に吸い込んでしまう前に空気清浄機のフィルタで捕集すること、それが空気清浄機の主な役割です。

ダニ対策の王道は「増やさない・殺す・取り除く」の3ステップ

ダニ対策を根本から行うには、総合的なアプローチが必要です。空気清浄機はその一部であり、基本は以下の3つのステップとなります。

ステップ 内 容 具体的な方法
1. 増やさない ダニが繁殖しにく環境を作る ・室内の湿度を60%以下に保つ
・こまめな掃除でエサとなるフケや垢を除く
・定期的な換気を行う
2. 殺す 繊維の奥に潜むダニを死滅させる ・布団乾燥機やコインランドリーの高温乾燥機で熱処理する(50℃以上が有効)
・必要に応じてダニ駆除剤を使用する
3. 取り除く アレルゲンを除去する ・ダニの死骸やフンを掃除機で丁寧に吸引する
・掃除で舞い上がったアレルゲンを空気清浄機で捕集する

 

置き型空気清浄機のメリットと4つの意外な落とし穴

手軽に導入可能な据え置き型の空気清浄機には利点がある一方で、特に子育て世帯においては無視できない課題も存在します。

メリット:舞い上がったアレルゲンを素早く吸引

置き型空気清浄機の利点は、局所的な集塵力です。人が室内を移動したり、ソファでくつろいだりする際に舞い上がったハウスダストを、その場で吸引する効果が期待できます。

一方で、天井、壁、床、家具、カーテン、カーペットといった屋内の表面に付着しているホコリや花粉、ダニの死骸やフンなどのアレルゲン、カビの胞子などに対しては、空気清浄機は直接的な効果を持ちません。これらの物質は空気中を浮遊していないため、空気清浄機の吸引範囲外にあり、フィルターで捕集することができないためです。

したがって、快適で衛生的な室内環境を維持するためには、空気清浄機の使用と並行して、定期的な掃除が不可欠です。掃除機で床やカーペットのホコリを吸い取り、拭き掃除で家具や壁の表面の汚れを除去し、カーテンや寝具を洗濯することで、空気清浄機だけでは取り除けない付着した物質も効果的に除去できます。空気清浄機はあくまで空気中の浮遊物を対象とする補助的な役割を果たすものであり、住空間全体の清浄を保つためには、多角的なアプローチが必要となります。

一方で、長期的な視点で見るといくつかの課題が浮かび上がってきます。

課題の側面 具体的な内容
コスト 効果が設置した部屋に限られるため、リビング、寝室、子供部屋と家全体を対策するには複数台必要になり、初期費用がかさむ。
メンテナンス 湿気を吸ったフィルタがカビの温床になるリスクがある。また、定期的なフィルタ交換の手間と、年間数千円からの維持費が発生する。
安全性 床に置くため、お掃除ロボットの障害になったり、子供がコードに足をかけて転倒したりする危険性がある。
設置場所 機器本体がスペースをとり、部屋のインテリアやレイアウトを制約してしまう場合がある。

 

家全体を24時間クリーンにする「ビルトイン空気清浄」という選択肢

置き型空気清浄機が抱える課題の解決策として注目されているのが、家の換気システムに空気清浄機能を組み込む『ビルトイン空気清浄』です。

部屋の中 インテリア

換気システムに組み込む仕組みとは

ビルトイン空気清浄は、家の換気システムの給気口、つまり外の新鮮な空気が入ってくる大元に高性能な空気清浄機を設置する方式です。これにより、家の中に入ってくる空気を浄化し、花粉やPM2.5、ダニのアレルゲンとなる微細な塵などを建物に入る前に除去します。家全体に清浄な空気を供給し続けます。

インテリアと安全性を両立

機器本体は天井裏などに設置されるため、室内に機器やコードが見えることはありません。部屋のスペースを有効に活用でき、インテリアの邪魔をしない点も大きな利点です。床に障害物がないため、お子様やお年寄りがいるご家庭でも安心です。

24時間運転でカビの発生を抑制

24時間換気システムと連動するため、家全体の空気が常に入れ替わり、よどみがなくなります。空気の流れが生まれることで、カビの原因となる湿気やホコリが特定の場所に溜まりにくくなり、家全体の衛生環境を向上させる効果も期待できます。
 

ランニングコストも手間も削減!トルネックスのビルトイン空気清浄機」4つの強み

ビルトイン空気清浄機の中でも、トルネックスの「全館空気清浄システム」は、性能と維持管理のしやすさから評価されています。

一般的に推奨されるのはHEPAフィルタですが、電子式集塵フィルタもHEPAフィルタと同程度の集塵性能を備えています。

比較項目 一般的な置き型空気清浄機 全館空気清浄システム
効果範囲 設置した部屋のみ 家全体
フィルタ方式 交換式(HEPAフィルタなど) 洗浄再生式(電子式集塵フィルタ)
フィルタ費用 年間数千円〜 0円(洗浄して再利用)
手入れ頻度 月1回程度(機種による) 3ヶ月〜半年に1回
設置場所 室内の床など 天井裏など(室内に露出なし)

 
※一般的に推奨されるのはHEPAフィルタですが、電子式集塵フィルタもHEPAフィルタと同程度の集塵性能を備えています。
 

強み①:フィルタは”洗って”繰り返し使えるから経済的

最大の強みは、交換不要の洗浄式『電子式集塵フィルタ』です。汚れたフィルタは水洗いするだけで集塵性能が回復し、繰り返し使用できます。高価な交換フィルタの費用がかからないため、長期的な維持費を抑えることが可能です。

フィルタの取り出しも簡単

強み②:お手入れは3ヶ月〜半年に1回!一般的な空気清浄機の半分以下

フィルタの洗浄は3ヶ月から半年に1回程度で済みます。一般的な置き型空気清浄機と比較してメンテナンスの頻度が少なく、忙しい中でも管理しやすいのが特長です。

強み③:ダニのフンより小さいPM2.5や花粉もしっかりキャッチ

ダニのアレルゲン(フンや死骸)はもちろん、それより微細な花粉やPM2.5といった粒子までしっかりと捕集します。ダニアレルギーだけでなく、複数のアレルギーに悩むご家族の生活環境を支えます。

強み④: 一度設置すればOK!1台で家じゅうの空気をクリーンに

換気システムに組み込むため、一度設置すれば1台で家全体の空気を効率よく清浄し続けます。部屋ごとに機器を管理する必要がなく、手間をかけずに家全体の空気質を維持できます。

電子式集塵フィルタ ビルトイン空気清浄機の効果

空気清浄機と除湿器は併用すべき?ダニが繁殖しにくい湿度管理のコツ

ダニ対策では、アレルゲン除去と同時に、ダニの繁殖自体を抑制することも重要です。そこで鍵となるのが『湿度管理』です。

ダニは湿度が60%以下で活動が鈍くなる

ダニは湿度が高い環境を好み、特に湿度60%を超えると活動が活発になります。室内の湿度を年間を通して60%以下に保つことが、ダニの繁殖を抑える上で非常に効果的です。

おすすめは「住宅設備の換気・除湿機能」との連携

個別の除湿器を使用するのも有効ですが、より効率的なのは住宅設備との連携です。24時間換気システムや全館空調に備わっている除湿機能と、ビルトイン空気清浄を組み合わせることで、「清浄な空気」と「適切な湿度」を家全体で一元管理できます。
 

まとめ

お子様のアレルギー症状を和らげるためのダニ対策は、空気清浄機を置くだけでは十分とは言えません。

 1. ダニを『増やさない』:湿度管理と掃除
 2. ダニを『殺す』:熱処理
 3. アレルゲンを『取り除く』:掃除機と空気清浄

この3つのステップを実践し、ダニとアレルゲンの両方に対処することが重要です。

そして、これらの対策をより少ない手間で、より高いレベルで実現するためには、個別の機器に頼るだけでなく、家全体の換気システムから空気の質を見直すという視点が有効です。ビルトイン空気清浄は、清浄な空気と適切な湿度を保つ住環境の基盤となり、ご家族の健康を長期的に支える選択肢となるでしょう。
 

 

 


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