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トルネックスコラム
空気清浄機の電気代は月いくら?つけっぱなし時の料金や節約方法を解説
2025/09/10
室内の空気を清潔に保つ空気清浄機ですが、「つけっぱなしにしたいけれど、電気代が高くなるのでは…?」とお悩みの人もいるでしょう。
「つけっぱなし」と聞くと、電気代が高くなりそうで不安になってしまいますが、一般的に空気清浄機の電気代は高くなく、中には消費電力が非常に低いものも存在します。
そもそも、24時間稼働させておくことが推奨されるため、目先の電気代だけを気にしていては、本当の快適さや経済性を見逃してしまうかもしれません。
この記事では、運転モード別に空気清浄機の電気代の目安を解説します。また、電気代を抑えながら効果的に使用するための具体的な方法もご紹介します。
空気清浄機の電気代は1カ月でいくら?
まず、気になる電気代を見ていきましょう。空気清浄機の電気代は、以下の計算式で算出できます。
【電気代の計算式】
消費電力(W) ÷ 1,000 × 稼働時間(h) × 電気料金単価(円/kWh) |
本章では、一般的な空気清浄機の消費電力を参考に、電気料金単価を31円/kWhとして計算し、運転モードごとの電気代を解説します。
標準モード(中運転)
一般的な運転強度である「標準モード(中運転)」の電気代から見てみましょう。標準モードは、消費電力を13Wと仮定して計算しています。
【標準モードの電気代】
稼働時間 | 電気代 |
---|---|
1時間 | 約0.4円 |
1日(24時間) | 約9.7円 |
1か月(30日) | 約291円 |
空気清浄機を普通に稼働し続けた場合、電気代は1か月で300円ほどになる計算です。
静音モード(弱運転)
次に、「静音モード(弱運転)」の電気代です。消費電力は3.8Wと仮定して計算しています。
【静音モードの電気代】
稼働時間 | 電気代 |
---|---|
1時間 | 約0.12円 |
1日(24時間) | 約2.8円 |
1か月(30日) | 約84円 |
標準モードと比較すると消費電力は3分の1以下であるため、静音モードで1か月稼働させても100円以下になる計算です。
強モード(強運転)
最後に、花粉やハウスダストが特に気になる際に使う「強モード(強運転)」の電気代です。消費電力を20Wと仮定して計算しています。
稼働時間 | 電気代 |
---|---|
1時間 | 約0.62円 |
1日(24時間) | 約14.9円 |
1か月(30日) | 約447円 |
標準モードと比較して電気代は約1.5倍に上がるものの、450円ほどで済みます。このおおよその金額を知っていれば、花粉の時期などにも安心して強モードで空気清浄機をつけられるのではないでしょうか。
空気清浄機は24時間つけっぱなしでも大丈夫?
前章の計算結果からわかるように、空気清浄機を24時間つけっぱなしにしても、電気代はそれほど高額にはなりません。特に静音モードを活用すれば、1か月の電気代を100円以下に抑えることも可能です。
また、空気中のホコリや花粉は、人の動きがない静かな時間帯にも床に落下してきます。窓を閉めていても隙間から侵入してくるため、常に空気をきれいに保つには24時間稼働させることが推奨されています。
運転モードを適切に使い分ければ、電気代を過度に心配することなく、いつでも快適な空間を維持できます。
空気清浄機の電気代を安くするには?
空気清浄機は電気代がそれほど高くない家電ですが、昨今の物価高や電気代の高騰などにより「少しでも電気代を抑えたい」と考える人もいるでしょう。
そこで、空気清浄機の効果的な節約方法を7つご紹介します。
省エネモードや弱モードで無駄をなくす
多くの空気清浄機には、センサーが空気の汚れを検知して自動で風量を調整する「省エネモード」が搭載されています。このモードは、空気の状態に合わせて最適な風量で運転するため、無駄な電力消費を抑えながら空気の状態をきれいに保つ効果が期待できます。
もし、省エネモードがない場合は、「弱モード」や「静音モード」といった消費電力の少ないモードを活用しましょう。空気の汚れがひどくない平常時には、これらのモードでも十分に空気をきれいに保つ効果が期待できます。
「適用床面積」でパワーと電気代のバランスを確認する
空気清浄機には「適用床面積」が定められています。これは、日本電機工業会にて定められた規格JEM 1467により、規定の粉塵濃度を30分できれいにできる部屋の広さを示すものです。
適用床面積が広いモデルは、その分パワーが強く、短時間で空気を清浄できますが、消費電力は大きくなる傾向があります。そのため、部屋の広さに合ったモデルを選ぶことが、効率的な運転と節電につながります。
目安としては、空気清浄機を設置する部屋の広さに対し、「約2倍の適用床面積」の製品を選ぶと効率的に空気をきれいにでき、無駄に消費電力が大きくなることもないでしょう。
置き場所の工夫で効果を最大化する
空気清浄機の効果を最大限に引き出すには、置き場所も重要です。効率よく部屋全体の空気を浄化するため、吸気口や吹出口を塞がず、空気が循環しやすい場所に設置しましょう。
例えば、空気が滞留しやすい部屋の隅や、家具に囲まれた場所に置くと、部屋全体の空気を効率的に吸引できず、性能を十分に発揮できません。特に、本体の背面に吸気口がある機種を壁際にぴったりつけると空気の流れが妨げられるため注意が必要です。
性能を最大限に活かすには、本体の上下左右に約30cm以上のスペースを確保し、部屋の中央付近や広い場所に置くのが理想的です。
エアコンや扇風機との併用で効率を上げる
空気清浄機は、空気中に浮遊しているホコリや花粉を吸引するもので、一度床に落ちてしまったものは吸い取れません。そこで、エアコンやサーキュレーター、扇風機を併用して室内に緩やかな気流をつくることで、空気の滞留を減らし、浮遊するホコリを効率よく集塵できます。
空気の流れに合わせて空気清浄機を配置するのがポイントです。
空気清浄機の設置場所 | 効果 | |
---|---|---|
冷房使用時 | エアコンの真下 | 冷たい空気は下に溜まる性質があるため、真下に設置することで効果的に吸引できる |
暖房使用時 | エアコンを下向きにしたうえで、その風が届くところ | 暖かい空気は上に昇るため、その風が届く先に設置することで効果的に吸引できる |
扇風機・サーキュレーター使用時 | 扇風機やサーキュレーターのかぜが届くところ | 風が向かう先に設置することで、効果的に吸引できる |
このように空気の流れをうまく利用することで、効率的な運転が可能になり、節電にもつながります。
定期的なフィルタ掃除で吸引力の低下を防ぐ
空気清浄機のフィルタは、ホコリを捕集する重要なパーツですが、汚れが溜まると目詰まりを起こします。
下記画像は、上部が掃除された状態で下部がほこりで目詰まりした状態です。このように汚れてしまっていては浄化性能が低下するだけでなく、空気が通りにくくなるため、余計な電力を消費して運転してしまい、電気代が上がる原因となります。
また、ホコリが付着したままではカビが繁殖する恐れもあるため、定期的な掃除が不可欠です。2週間に1度程度を目安に掃除することが推奨されますが、機種によって適切な掃除方法は異なるため、必ず説明書を確認しましょう。
また、掃除をしてもフィルタの性能は経年により低下するため、定期的な交換も必要です。多くの機種では約2年ごとの交換が目安とされていますが、長寿命フィルタを採用したモデルもあるため、使用する機種の交換時期も確認しておきましょう。
長期不在時は電源をオフにしてプラグを抜き、待機電力をなくす
空気清浄機は基本的に24時間運転が推奨されますが、旅行や帰省などで数日以上家を空ける場合は、電源をオフにしておきましょう。コンセントからプラグを抜いておけば、待機電力の消費も防げます。
待機電力とは、電源をオフにしていてもコンセントに接続するだけで消費される微量な電力のことです。リモコンの信号待ちやタイマー機能の維持などに使われており、一つひとつは小さくても積み重なると家計の負担になることがあります。
そのため、長期間使わない場合はプラグを抜く習慣をつけることで、無駄な電力消費をカットできます。
ビルトイン型の空気清浄機を設置する
これまでの方法は置き型の空気清浄機を前提とした節約術ですが、より根本的な解決策としてビルトイン型を導入する方法があります。
置き型の空気清浄機は、その効果が設置した部屋に限られるため、リビング・寝室・子供部屋など、空気をきれいにしたい部屋の数だけ台数を用意しなければなりません。そして、それぞれに電気代が発生するため、1台当たり電気代が安くても積み重なることで高額になる可能性があります。
一方、ビルトイン型であれば、換気システムと連動して1台で家全体の空気を清浄できるため、複数台購入するコストや、それぞれにかかる電気代をまとめて抑えることが可能です。
しかし、「1台で家全体の空気を清浄するほどのパワーなら、消費電力も高いのでは?」と思われるかもしれませんが、実はそのようなことはありません。
トルネックスの空気清浄フィルタは、換気システムや全館空調の空気循環経路に組み込めるため、フィルタ自体にはファンがついていません。その分、消費電力が抑えられます。
詳しくは、こちらのページでトルネックスのビルトイン空気清浄機に関する詳細をご覧ください。
まとめ:空気清浄機の電気代は選び方や使い方を工夫すれば抑えることが可能
空気清浄機の電気代は、24時間つけっぱなしにしても月々数百円程度であり、家計への大きな負担にはなりません。
さらに、普段は「自動運転」や「静音モード」を活用し、置き場所やフィルタ清掃などの工夫を取り入れることで、さらに電気代を抑えながら、一年中クリーンで快適な室内環境を保てます。ライフスタイルに合わせて、上手に空気清浄機を活用しましょう。
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