TORNEX Column
トルネックスコラム

【肺炎リスクを考える】空気清浄機の選び方と、カビさせない注意点

2025/09/29

ご家族、特に高齢の方や小さなお子様の健康を考えた時、「肺炎」はとても気になる病気の一つです。肺炎は日本人の死因の上位を占める疾患であり、抵抗力が落ちている場合には命に関わることも少なくありません。

日々のうがい・手洗いに加え、お家の中の「空気環境」を見直すことで、そのリスクを低減できることをご存知でしょうか。空気清浄機もその一つの選択肢ですが、選び方や使い方を間違えると、かえって逆効果になることもあります。

この記事では、肺炎と空気の関係から、予防のために本当に役立つ空気環境の整え方まで、分かりやすく解説します。

 

なぜ室内の「空気」が肺炎のリスクに関係するのか

まず、「なぜ空気清浄が肺炎の予防につながるのか」という疑問について、空気と肺炎の科学的な関係からご説明します。空気環境の改善が、なぜ有効な対策の一つとなり得るのか解説いたします。

肺炎 カルテ

空気中に漂う、肺炎の原因となるウイルスや細菌

肺炎の多くは、病原微生物の感染によって引き起こされます。特に、インフルエンザウイルスや肺炎球菌といった病原体は、感染者の咳やくしゃみによって微細な飛沫となり、空気中を長時間漂うことがあります。この汚染された空気を吸い込むことで、私たちの呼吸器に病原体が侵入し、肺炎を発症するリスクが高まります。

肺炎の種類 主な原因微生物の例
ウイルス性肺炎 インフルエンザウイルス、RSウイルス、コロナウイルスなど
細菌性肺炎 肺炎球菌、インフルエンザ菌(ウイルスとは別)など
非定型肺炎 マイコプラズマ、クラミジア、レジオネラ菌など

特に肺炎球菌は、健康な人の鼻や喉にも存在することがありますが、加齢や持病などで免疫力が低下した際に、肺炎を引き起こしやすくなります。

特に注意したいカビと「夏型過敏性肺炎」

家庭内で特に警戒したいのが、カビが原因で起こるアレルギー性肺炎の一種「夏型過敏性肺炎」です。これは、高温多湿を好む「トリコスポロン」というカビの胞子を、繰り返し吸い込むことで発症します。このカビは、エアコンの内部や浴室、キッチンの水回りなどで繁殖しやすく、エアコンを使い始める初夏から、カビが増殖しやすい秋にかけて特に注意が必要です。症状が咳や発熱など風邪と似ているため、原因に気づきにくいことも特徴です。
 

肺炎予防で空気清浄機を選ぶ際のポイントと注意点

空気清浄機は肺炎を直接治療する医療機器ではありません。しかし、空気中に浮遊する原因物質を減らし、リスクを低減するという観点では、日々の予防策として有効な選択肢の一つです。
空気環境を整えることは、単に病原体を減らすだけでなく、私たちの体が本来持つ防御機能を正常に保つためにも重要です。ハウスダストなどによるアレルギー反応や気管支喘息は、気道の慢性的な炎症を引き起こし、粘膜のバリア機能を低下させることがあります。その結果、ウイルスや細菌に感染しやすくなり、肺炎のリスクを高める可能性も指摘されています。

咳き込む女性

①原因物質を捕集できるフィルタ性能

肺炎の原因となりうる物質は、ウイルス(約0.1μm)、細菌(約1μm)、カビの胞子(2~5μm)と、非常に小さいのが特徴です。これらの微粒子をしっかりと捕集できる高性能な集塵フィルタを搭載した製品を選ぶことが、何よりも重要です。その性能基準の一つとして、JIS規格で「0.3μmの粒子を99.97%以上捕集する」と定められた「HEPAフィルタ」があります。

②性能を証明する第三者機関のデータ

「ウイルス除去」などを謳う製品を選ぶ際は、その効果がメーカーの自主的な試験だけでなく、客観的な第三者試験機関によっても証明されているかを確認すると、より信頼性が高まります。医学的な観点から対策を考えるなら、こうした科学的根拠を重視することが大切です。

注意点:空気清浄機自体がカビの発生源になる危険性

良かれと思って設置した空気清浄機が、逆効果になる最も注意すべきケースです。特に加湿機能付きのモデルでは、給水タンクの水交換や清掃を怠ると、水中で細菌(レジオネラ菌など)が繁殖する温床となり得ます。レジオネラ菌は、重篤な肺炎を引き起こすことで知られており、細心の注意が必要です。 また、汚れたフィルタを長期間放置すれば、フィルタ自体がカビや細菌を繁殖させ、運転時にかえって汚染物質を室内にまき散らしてしまう危険性もあります。
 

家全体の空気を継続的にきれいにする方法

部屋ごとに機器を置き、それぞれを管理する対策には、手間や限界が伴います。より包括的で安心なのは、家の仕組み全体で空気を管理するという考え方です。

家の空気の入り口「24時間換気システム」に着目する

2003年の建築基準法改正により、シックハウス対策として全ての住宅に設置が義務付けられた「24時間換気システム」。このシステムは、家全体の空気を計画的に入れ替える上で非常に重要な役割を担っています。しかし、その給気口から、屋外の汚染物質がそのまま室内に取り込まれている可能性もあるのです。

換気経路に高性能な空気清浄フィルタを組み込む

その解決策が、24時間換気システムの空気の通り道に、高性能な空気清浄フィルタを設置する方法です。外の空気が家の中に入る一番最初の段階で汚染物質を除去するため、家中に常にクリーンな空気が供給されるようになります。
 

なぜ「ビルトイン空気清浄」が肺炎リスク対策に有効なのか

この仕組みを実現するのが「ビルトイン型のトルネックス空気清浄フィルタ」です。このシステムが、なぜ肺炎リスク対策という観点で合理的と言えるのか、その理由をご説明します。

トルネックスのビルトイン空気清浄機

①医療現場の技術を応用し、ウイルス・カビをしっかり除去

トルネックスは、もともと病院の手術室や精密工場など、高いレベルの空気清浄度が求められる業務用分野で技術を培ってきました。その心臓部である「電子式集塵フィルタ」は、電子の力で微粒子を強力に吸着し、一般的な高性能フィルタであるHEPAフィルタと同等の集塵効率を誇ります。肺炎の原因となりうるウイルスが付着した飛沫やカビの胞子などをしっかりと捕集できる、信頼性の高い技術です。

②24時間空気が流れるため、機器内部がカビにくい

このシステムは24時間換気と連動して常に空気が流れているため、置き型空気清浄機のように運転を停止する時間がありません。そのため、機器内部に湿気がこもりにくく、フィルタ自体がカビや細菌の発生源となるリスクを大幅に低減できます。衛生面での安心感が、置き型製品との大きな違いです。

③家全体を均一に清浄し、どこにいても安心な環境を維持

1台で家全体の空気をカバーできるため、リビングはきれいでも寝室は…といった空気の質のムラが生まれません。例えば、日中はリビングで過ごし、夜は寝室で休みますが、置き型ではその都度移動させるか、複数台設置する必要があります。ビルトイン型なら、そうした手間や場所による空気の質の差をなくし、生活動線上のすべての空間を常にクリーンに保ち、ご家族を空気のリスクから守り続けます。
 

まとめ

肺炎を予防するためには、日々の健康管理や予防接種に加え、一日の多くの時間を過ごす家の空気環境を清潔に保つという視点が非常に重要です。

置き型空気清浄機の手入れ不足によるリスクを避け、家全体の空気を継続的に、かつ衛生的に管理する。「ビルトイン型のトルネックス空気清浄フィルタ」は、ご家族の健康を空気の質という土台から支える、これからの時代のスタンダードな選択肢と言えるでしょう。

 

 


フォームが表示されるまでしばらくお待ち下さい。

恐れ入りますが、しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合は、こちらまでお問い合わせください。