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トルネックスコラム

空気清浄機の仕組みをタイプ別に解説|意味がないと言われる理由や選び方についても

2025/10/08

「空気清浄機はどうやって空気をきれいにしているの?」
「意味がないって聞いたけど、効果は本当にあるの?」

多くの方にとって空気清浄機は「置けば空気をきれいにしてくれる家電」というイメージがありますが、その仕組みや本当の効果について、しっかりと理解している人は少ないでしょう。 実際、空気清浄機にはいくつかの空気清浄技術があり、方式によって得意とする役割や特徴が異なります。

この記事では、代表的な空気清浄機の仕組みをタイプ別に解説し、あわせて「空気清浄機は意味がない」と言われる理由や、後悔しないための選び方について紹介します。購入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

空気清浄機の仕組み|どうやって空気をきれいにしてるの?

空気清浄機のフィルタ

空気清浄機の仕組みは、内部に搭載されている空気清浄技術によって異なります。単に空気を吸い込むだけではなく、花粉やほこりをキャッチする構造、静電気の力で微粒子を引き寄せる方式、イオンを発生させて浮遊物を取り除く方式など、いくつかのタイプがあります。

ここでは代表的な3つの方式を紹介します。

フィルタ式空気清浄機の仕組み

フィルタ式は、もっとも一般的な空気清浄機の仕組みです。内部のファンが部屋の空気を吸い込み、複数のフィルタを通すことで不純物を取り除く構造になっています。

フィルタの種類については、後述の「フィルタの性能で選ぶ」で詳しく解説します。

【フィルタ式空気清浄機のメリット】

◎効果が実感しやすい:フィルタに汚れやホコリがたまるため、空気が浄化されていると目で確認できる
◎安定した性能:シンプルな構造で、フィルタの品質がそのまま清浄効果につながる

一方で、フィルター交換や掃除を怠ると性能が落ちてしまうため、定期的なメンテナンスが欠かせない点に注意が必要です。

【フィルタ式空気清浄機がおすすめの人】

◎花粉やホコリなど、目に見える汚れを確実に取り除きたい人
◎フィルター掃除や交換の手間をかけられる人
◎効果を目で確認したい人

電気集塵式空気清浄機の仕組み

電気集塵式は、空気中の微粒子を静電気の力で捕まえます。

具体的には、まず内部で空気を通過させる際に、粒子を帯電させます。その後、反対の電極を持つ集塵板に吸着させることで、花粉やPM2.5、黄砂、カビ、ウイルスといった非常に細かい粒子までしっかり集める仕組みです。

【電気集塵式空気清浄機のメリット】

◎微小粒子への強さ:フィルターに物理的に引っかけるのではなく、静電気で吸着するため、サイズの小さな汚れも除去できる
◎フィルター交換が不要なケースが多い:集塵板を定期的に清浄すれば繰り返し使用可能
◎風量効率が良い:フィルターで空気の流れをせき止めないため、空気を効率的に処理できる

一方で、メンテナンスを怠ると静電気の力が弱まり、効果が下がってしまいます。また、油分やタバコの煙などベタつきやすい粒子は吸着後に落ちにくく、こまめな掃除が欠かせません。

【電気集塵式空気清浄機がおすすめの人】

◎PM2.5や黄砂、ウイルスなど、微細な粒子の除去を重視する人
◎フィルター交換コストを抑えたい人(集塵板を洗って使えるタイプが多いため)
◎定期的な掃除やメンテナンスが苦じゃない人

イオン式空気清浄機の仕組み

イオン式空気清浄機は、空気中にイオンを発生させることで浮遊している粒子を除去する仕組みを持っています。

放出されたイオンが空気中の粒子に付着すると、粒子同士が帯電して互いに引き寄せ合い、大きな塊になります。その結果、フィルターで捕集されやすくなったり、重みで床に落ちたりして、空気中の浮遊物を減らせるのです。

また、イオンには酸化作用や分解作用があり、ニオイ成分や一部の菌・カビを抑制する効果が期待できる点も特徴です。生活臭やタバコ臭の低減、カビの繁殖を抑えるといった用途に向いています。

【イオン式空気清浄機のメリット】

◎浮遊物に広範囲で作用:フィルターに届く前の微粒子に働きかけられる
◎ニオイ対策に強い:ペット臭やタバコ臭の軽減に役立つ

一方で、「イオンは有害ではないのか?」と心配する声もあります。

確かに、高濃度のオゾンやイオンは人体に悪影響を及ぼす可能性がありますが、家庭用空気清浄機で発生する量は安全基準を大きく下回るレベルに設計されています。メーカーも基準値を守ったうえで製品化しているため、通常の使用で健康被害の心配はほとんどありません。

【イオン式空気清浄機がおすすめの人】

◎タバコ臭やペット臭など、におい対策を特に重視する人
◎菌やカビの抑制など、衛生面をプラスアルファで求めたい人
◎音や風量が少ない運転を希望する人(イオン式は静音性が高い傾向あるため)

 

空気清浄機は意味がない?購入するメリット・効果は?

「空気清浄機は意味がない」と耳にすることがありますが、それは以下のような理由から起こる誤解です。

◎部屋の広さに合わない機種を選んでいる
◎フィルターや集塵板の掃除を怠っている
◎効果を期待しすぎて「効果を実感できない」と感じている

しかし、正しく設置・使用すれば空気清浄機は確実に効果を発揮してくれます。

具体的な空気清浄機の効果として、下記のようなものが挙げられます。

空気清浄機の働き 効果
花粉やハウスダストの除去 アレルギー症状の緩和に役立つ
PM2.5や黄砂など微粒子の除去 外気由来の汚れを低減する
カビやウイルスの抑制 湿度管理と合わせて衛生環境を改善する
生活臭の低減 ペット臭、タバコ臭、料理臭などを軽減する

つまり、「意味がない」と感じられるのは使い方や条件の問題です。実際には空気環境を改善する有効な家電です。

自宅に合った空気清浄機の選び方

空気清浄機の選び方

空気清浄機にはさまざまな種類がありますが、設置環境や使い方に合わせることで、効果を最大限に発揮します。

ここでは、空気清浄機の選び方を詳しく解説します。

適用床面積で選ぶ

空気清浄機には「適用床面積(◯畳対応)」が記載されています。これはその機種がどの広さの部屋に対応できるかを示す目安です。

目安として、実際の部屋の広さの1.5〜2倍程度の畳数に対応する機種を選ぶと余裕を持って使えます。

6〜8畳の寝室:10〜15畳対応モデル
12〜20畳のリビング:20畳以上対応モデル

部屋の広さに合わない機種を使うと効果を実感しにくくなるため、まずは「部屋の広さ」を確認しましょう。

メンテナンスの手間や頻度で選ぶ

空気清浄機は、フィルターや集塵板が目詰まりすると性能が落ちます。そのため、どのくらいの頻度で掃除や交換が必要かを確認することが大切です。

◎フィルタ式:2週間に1回程度のプレフィルタの清掃、1〜2年ごとのHEPAフィルタの交換
◎電気集塵方式:集塵板の水洗いが必要(交換不要の場合あり)
◎イオン方式:基本的にフィルター掃除が中心

掃除や交換の頻度を負担に感じる方は、10年交換不要フィルターなどメンテナンス性に優れたモデルを選びましょう。

フィルターの性能で選ぶ

フィルタはいくつかの種類が組み合わされており、それぞれ役割が異なります。方式や価格だけでなく、どのフィルターを搭載しているか確認しましょう。

フィルタの種類 役割
プレフィルタ ・抜け毛やホコリといった、比較的大きなゴミをキャッチするフィルタ
・抜け毛が内部に侵入するのを防ぎ、ほかのフィルタの負担を軽減する
HEPAフィルタ ・花粉やアレルゲン、PM2.5などの0.3μm(マイクロメートル)の微細な粒子を99.97%以上キャッチする集塵フィルタ
・ペットのフケやダニの死骸など、アレルゲンをしっかりと捕集するため、アレルギー対策に効果を発揮する
脱臭フィルタ ・ペットの体臭やトイレ・タバコのニオイなど、さまざまな生活臭を吸着して取り除くフィルタ
・アンモニア臭やペット特有の臭いを強力に除去し、部屋の空気を快適に保つ

アレルギー対策ならHEPAフィルタ重視、ペットを飼っているなら脱臭フィルタ重視など、目的に合う組み合わせで選ぶのがポイントです。

夜間も使うなら静音性も要チェック

寝室や書斎などで使う場合は、稼働音の大きさも重要です。特に夜間に使用する場合、35dB以下(ささやき声程度)の静音モードを備えたモデルがおすすめです。

DCモーター搭載モデルは細かな風量調整ができ、省エネ性と静音性に優れています。夜間の睡眠を妨げず、24時間運転しても快適に過ごせるでしょう。
 

家じゅうの空気をキレイにするならトルネックスの空気清浄機がおすすめ

ここまで、空気清浄機の仕組みや選び方を解説してきましたが、置き型の空気清浄機には次のような課題があります。

◎基本的に1部屋ごとに設置する必要がある
◎空気の流れは部屋ごとに完結してしまい、家全体をきれいにするのは難しい
◎部屋の隅や廊下などでは空気が滞留し、清浄効果が行き届かないことがある

こうした課題を解決できるのが、トルネックスのビルトイン空気清浄機です。一台で家じゅうを清浄できるのが特長で、リビングだけでなく、寝室や廊下までまとめてきれいにできます。

さらに、搭載されている電子式集塵フィルターは、花粉・ハウスダスト・カビ・ペットの毛・生活臭まで微細な粒子を高精度に除去することが可能なため、アレルギーやにおいなど、さまざまな悩みを解決してくれる可能性があります。

また、ファンを使わない構造のため省エネ性が高く、24時間365日運転しても電気代を抑えやすい点や、電子式集塵フィルタは洗浄再生可能なので、交換用フィルタの購入が必要ないことも魅力です。また、ビルトイン型なので室内に機器が露出せず、デザイン性を損ないません。

動作音も静かで、在宅ワークや睡眠中でも快適に利用できます。詳しくは、こちらのページでトルネックスのビルトイン空気清浄機に関する詳細をご覧ください。
 

まとめ

空気清浄機には、フィルタ式・電気集塵方式・イオン方式といった複数の仕組みがあり、それぞれ特徴が異なります。

フィルタ式:フィルターで段階的に汚れを取り除き、確実性が高い
電気集塵方式:静電気の力で微細な粒子まで捕集できる
イオン方式:生活臭や菌・カビの抑制にも効果を発揮する

まずはこれらの仕組みを理解し、自宅の環境や目的に合った方式を選ぶことが大切です。

一方で「空気清浄機は意味がない」と言われることがありますが、それは部屋の広さに合わない機種を選んだり、フィルターのメンテナンスを怠ったりといった使い方の問題によるケースがほとんどです。正しく選び、適切に使えば、花粉やハウスダスト、PM2.5、生活臭などを取り除いたり軽減したりできます。

さらに、家じゅうをしっかり清浄したい場合は、トルネックスのビルトイン空気清浄機がおすすめです。省エネ性にも優れており、快適で健康的な空気環境づくりに役立ちます。

空気清浄機は家族や自身の健康と暮らしの質を支える大切な存在です。仕組みを理解したうえで、自宅に合った最適な1台を選んでみてください。

 

 


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