TORNEX Column
トルネックスコラム

部屋の換気は何分が正解?時間の目安と、もう時間を気にしない方法

2025/10/08

お部屋の空気を心地よく保つための「換気」。健康のために重要と分かっていても、「1回あたり、何分くらい行えばいいの?」と疑問に思ったことはありませんか。なんとなく窓を開けて、寒くなったり暑くなったりしたら閉める、という方も多いかもしれません。

正しい換気は、時間や方法に少しのコツを取り入れるだけで、その効果を大きく高めることができます。

この記事では、効果的な換気の時間の目安といった基本から、そもそも「換気時間」を気にしなくてもよくなる新しい方法まで、分かりやすくご紹介します。

 

なぜ換気は大切?目的を理解して効果を高めよう

まず、なぜ私たちは定期的に「換気」をする必要があるのでしょうか。その目的を理解することで、日々の換気の重要性が見えてきます。

換気の主な目的 なぜ重要なのか?
①汚染物質の排出 人の呼吸による二酸化炭素、建材や家具から放散される化学物質(VOC)、調理や生活で発生するニオイなどを屋外へ排出します。二酸化炭素濃度が1000ppmを超えると、集中力や思考力の低下を招くことがあると言われています。
②感染症対策 空気中に浮遊するウイルスや細菌の濃度を物理的に下げることで、感染リスクの低減につながります。特に人が集まる空間では重要性が増します。
③湿気の排出 人の呼吸や調理、入浴などで発生する湿気を排出し、カビや結露の発生を抑制します。これは、アレルギー対策だけでなく、住まいそのものを長持ちさせるためにも不可欠です。
④新鮮な酸素の取り込み 室内の酸素濃度を適切に保ち、私たちの健康的な身体活動や思考を支えます。

 

窓開け換気の時間は「1時間に5分~10分」が目安

それでは、読者の皆さんが最も知りたいであろう「窓開け換気は、何分行うのが正解か?」という問いにお答えします。厚生労働省なども推奨している一般的な目安は、「1時間に2回以上、1回あたり数分間」とされており、具体的な分数としては「5分〜10分」が一つの基準となります。

換気 何分 砂時計

なぜこの時間?部屋全体の空気が入れ替わるのに必要な時間

この「5分〜10分」という時間は、一般的な広さの部屋で、効率的な方法で窓開けを行った場合に、室内の空気が一通り外の新鮮な空気と入れ替わるのに必要な時間の目安です。もちろん、部屋の広さや窓の大きさ、風の強さなどによって変動しますが、一つの基準として覚えておくと良いでしょう。

より短い時間で効率的に行うための「窓開けのコツ」

同じ5分間でも、やり方次第で換気の効率は大きく変わります。以下のコツを実践して、効果を最大限に高めましょう。

換気 窓
 
◎空気の通り道を作る(2ヶ所以上): 換気の基本は、空気の「入口」と「出口」を作ることです。必ず2ヶ所以上の窓やドアを開け、空気が部屋を通り抜ける流れを作りましょう。

◎対角線を意識する: 最も効率が良いのは、部屋の対角線上にある窓を開けることです。これにより、部屋の隅々までよどみなく空気を入れ替えることができます。

◎換気扇を併用する: 窓が一つしかない部屋では、その窓を開け、同時に部屋から最も遠い場所にある換気扇(キッチンのレンジフードなど)を回すと、強制的に空気の流れが生まれ、効率がアップします。
 

「24時間換気システム」なら時間を気にする必要はない?

手動で行う「窓開け換気」とは別に、現代の住宅にはもう一つの重要な換気方法が標準装備されています。それが「24時間換気システム」です。

止めないのが正解。

24時間換気システムは、2003年の建築基準法改正により、シックハウス症候群対策として設置が義務付けられました。このシステムの重要なポイントは、「家全体の空気を、約2時間でまるごと1回入れ替える」ように設計されていることです。
計画的な換気を実現するために、システムを止めずに「常時運転」させるのが正しい使い方です。電気代が気になるからと止めてしまうと、その能力を全く発揮できません。

「換気時間」を意識する必要がなくなる

このシステムが設計通りに正常に機能していれば、理論上は、私たちが「1時間に5分」といった換気時間を意識して窓を開け閉めしなくても、家の中は常に新鮮な空気に入れ替わり続けることになります。これこそが、24時間換気システムの本来の役割なのです。
 

24時間換気システムにも見落としがちな問題点

「それなら、24時間換気システムさえ動かしていれば安心だ」と思いたいところですが、実際には多くのご家庭で、その恩恵を十分に受けられていない現実があります。

問題点①:給気口のフィルタが目詰まりし、換気量が落ちている

屋外の空気を取り込む給気口には、ホコリなどを防ぐための簡単な不織布フィルタが付いています。このフィルタは非常に汚れやすく、数ヶ月もすれば排気ガスや砂埃で真っ黒になります。 このフィルタが目詰まりを起こすと、設計通りの量の空気を取り込むことができなくなり、換気能力が大幅に低下してしまいます。「24時間換気システムは意味がない」と感じる方の多くが、このフィルタのメンテナンスを見落としているケースが少なくありません。

問題点②:外から入ってくる空気は、きれいとは限らない

たとえフィルタをこまめに掃除して換気量が十分に確保できていたとしても、もう一つの根本的な課題が残ります。それは、取り込んでいる「外の空気」そのものが、花粉やPM2.5、黄砂などで汚れているという問題です。 24時間換気システムは、あくまで空気を「入れ替える」ための設備であり、空気を「きれいにする」機能はほとんどありません。つまり、換気をすればするほど、室内に汚染物質を取り込み続けてしまうというジレンマが発生するのです。
 

換気は「時間」だけでなく「質」も考える

「何分換気するか」という時間の悩みと、「きれいな空気で換気したい」という質の悩みを、同時に解決する方法があります。

換気 外気清浄 比較

汚れた外気を浄化してから、きれいな空気だけを室内に取り込む

その答えは、24時間換気システムの空気の入り口に、高性能な空気清浄機能を付け加えることです。

「ビルトイン型のトルネックス空気清浄フィルタ」は、家の換気システムの給気経路に直接設置し、外の空気を高性能な「電子式集塵フィルタ」で浄化してから室内に取り込みます。これにより、「換気の量」と「空気の質」を、高いレベルで両立させることができます。
 

まとめ

健康で快適な暮らしのための換気。窓開け換気を行う場合、その時間の目安は「1日に数回、1回あたり5分〜10分」です。

しかし、その都度時間を気にして窓を開け閉めする手間や、花粉やPM2.5が侵入してくるという課題がありました。また、24時間換気システムも、フィルタの目詰まりや取り込む空気の質という問題を抱えています。

これらの課題を根本から解決し、「換気時間」を気にすることなく、24時間いつでも自動で「質の高いきれいな空気」による換気を実現するのが、「ビルトイン型のトルネックス空気清浄フィルタ」です。

これからの住まいづくりでは、換気について「時間」で悩むのではなく、「質」で考えてみませんか。

 

 


フォームが表示されるまでしばらくお待ち下さい。

恐れ入りますが、しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合は、こちらまでお問い合わせください。