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トルネックスコラム

換気と空気清浄機、どっちが重要?役割の違いと賢い使い方を解説

2025/10/23

お部屋の空気をきれいに保つために、「換気」と「空気清浄機」、どちらを優先すれば良いか悩んだことはありませんか。「両方やった方が良いとは聞くけれど、正しい使い方が分からない…」という方も多いでしょう。

実は、この二つは似ているようで、全く異なる役割を持っています。それぞれの違いを正しく理解し、賢く使い分けることが、理想の空気環境への第一歩です。

この記事では、「換気」と「空気清浄機」の基本的な違いから、効果的な併用の方法、そしてその手間や悩みを解消する新しい空気環境の作り方まで、分かりやすくご紹介します。

換気と空気清浄機

 

「換気」と「空気清浄機」、それぞれの役割の違いとは?

まず最も重要なポイントは、「換気」と「空気清浄機」の目的の違いです。この違いを理解することが、適切な使い方につながります。

換気 空気清浄機
役割 空気の「入れ替え」 空気中の粒子の「除去」
目的 室内の汚れた空気を屋外に排出し、屋外の新鮮な空気を屋内に取り込む。 室内の空気を循環させながら、浮遊する粒子状物質をフィルタで捕集する。
得意なこと ・二酸化炭素、化学物質(VOC)の排出・湿気、生活臭の排出・新鮮な酸素の供給 ・花粉、ハウスダストの除去・PM2.5、黄砂の除去・ウイルスが付着した飛沫の除去
苦手なこと 粒子状物質(花粉など)の除去(屋外から取り込んでしまう) ガス状物質(二酸化炭素など)の除去(入れ替えはできない)

換気の役割:「空気の入れ替え」

換気の最大の目的は、室内の空気と室外の空気を「入れ替える」ことです。人の呼吸によって増えた二酸化炭素、建材や家具から放散される化学物質、調理やペットによるニオイ、湿気といった「ガス状の汚染物質」を屋外に排出し、代わりに新鮮な酸素を豊富に含んだ外気を取り込みます。

空気清浄機の役割:「空気中の粒子の除去」

一方、空気清浄機の目的は、室内の空気をファンで吸い込み、フィルタを通して「ろ過」することです。花粉やハウスダスト(ホコリ、ダニのフンなど)、PM2.5といった「粒子状の汚染物質」をフィルタで捕集し、浄化された空気を再び室内に戻します。室内の空気を循環させてきれいにしますが、二酸化炭素などを減らす「入れ替え(換気)」の能力はありません。

目的が違うため、理想は「両方の併用」

このように、換気と空気清浄機は得意なことが全く異なります。そのため、「換気をしているから空気清浄機は不要」「空気清浄機を動かしているから換気はしなくていい」というわけではなく、両方を適切に併用することが、最も効果的に室内の空気環境を整える方法と言えます。
 

一般的な併用方法と正しい使い方

では、具体的にどのように併用し、またそれぞれを使えば良いのでしょうか。今すぐ実践できる、効果的な方法をご紹介します。

窓開け換気

一般的な併用手順

多くの場合、以下のステップで併用することが推奨されています。

STEP1:まず「窓開け換気」で、よどんだ空気を一気に入れ替える

1時間に1〜2回、5分から10分程度、部屋の対角線上にある窓を2ヶ所開けて、空気の通り道を作ります。
これにより、室内に溜まった二酸化炭素やニオイ、湿気などを効率よく屋外へ排出します。

STEP2:次に「空気清浄機」で、室内に入った微粒子を除去する

窓を閉めた後、換気の際に外から入ってきてしまった花粉やホコリ、そして室内に元々浮遊していたハウスダストなどを、空気清浄機を運転させて取り除きます。

空気清浄機を効果的に使うための3つのポイント

空気清浄機の性能を最大限に引き出すためには、正しい使い方が重要です。

①設置場所を工夫する

空気清浄機は、部屋の空気を効率よく循環させることが性能発揮の鍵です。
エアコンや換気扇など、空気の流れを生む機器がある場合は、その対角線上の部屋の隅に設置すると、部屋全体の空気が大きな流れとなって循環しやすくなります。

②フィルタの定期メンテナンスを行う

フィルタにホコリが溜まると、集塵能力が低下し、異音や故障の原因にもなります。
定期的に掃除や交換を行いましょう。フィルタが汚れるのは、それだけ空気中の浮遊物をしっかりと捕集している証拠です。
ただし、空気清浄機は、あくまでも空気中に漂う粉塵に対して効果があるもので、床や家具に付着してしまったホコリには効果がありません。日々の拭き掃除や掃除機がけとセットで考えることが大切です。

③24時間運転を基本とする

ホコリや花粉は、人がいない静かな時間にゆっくりと床に落下します。
24時間運転し続けることで、これらの粒子が床に落ちる前に、常に空気中を循環させながら捕集し続けることができます。近年のモデルは省エネ性能が高く、電気代も月々数百円程度で済むものがほとんどです。
 

「換気」と「空気清浄」を同時に叶える新しい方法

「まず窓を開けて、その後空気清浄機をかけて…」という手順は、効果的ではあるものの、毎日続けるのは少し手間がかかります。また、花粉やPM2.5が多い日に窓を開けること自体に、強い抵抗を感じる方も多いでしょう。
こうした手間やジレンマを解消し、「換気」と「空気清浄」を同時に、かつ自動で行う新しい考え方があります。

24時間換気システムに「空気清浄機能」を組み込む

その答えが、「ビルトイン型のトルネックス空気清浄フィルタ」です。これは、多くの住宅に標準設置されている24時間換気システムの、外の空気を取り込む一番最初の部分(給気経路)に、高性能な空気清浄フィルタを直接組み込むというものです。
これにより、「汚れた外気を、浄化してから室内に取り込む」ことが可能になり、「換気」という行為そのものが、同時に「空気清浄」にもなるのです。

高い性能と、手間いらずのメンテナンス性

このシステムの心臓部である「電子式集塵フィルタ」は、静電気の力を利用して微粒子を強力に吸着します。その集塵効率は、一般的な高性能フィルタであるHEPAフィルタと同等を誇り、ウイルスが付着した飛沫やカビの胞子、花粉、PM2.5までしっかりと捕集できることが、第三者機関の試験でも証明されています。
さらに、フィルタは洗浄して繰り返し使用できるため、置き型空気清浄機のように数年ごとに高額な交換費用がかかる心配もありません。
 

ご家庭のニーズに合わせた設置方法の選び方

「ビルトイン型のトルネックス空気清浄フィルタ」には、お住まいの換気システムや特に気になる空気の悩みに合わせて、いくつかの設置方法があります。

「外気清浄」:外から入る空気を徹底的にきれいにしたい方へ

これは、24時間換気システムの給気経路にフィルタを設置する、最も基本的な方法です。花粉やPM2.5、黄砂など、屋外からの汚染物質の侵入を一番最初の段階でブロックしたい場合に最適です。窓を開けることなく、常に浄化された新鮮な外気を取り込むことができます。

「全館/サーキュレーション空気清浄」:室内の空気を循環させてきれいにしたい方へ

家全体の空気を循環させる経路にフィルタを組み込む方法です。ハウスダストやペットの毛、調理時の煙やニオイなど、室内で発生する汚染物質を効率的に除去したい場合に有効です。家全体が一つの大きな空気清浄機のような働きをします。こちらのページからご確認ください。


 

まとめ

「換気」は空気の入れ替え、「空気清浄機」は空気中の粒子の除去と、それぞれ異なる重要な役割を担っており、両方を併用することが理想の空気環境への近道です。
しかし、その都度タイミングを考えて使い分けるのは手間がかかるのも事実。 そのジレンマを解決し、「きれいな空気での換気」を24時間自動で実現する方法が、「ビルトイン型のトルネックス空気清浄フィルタ」です。

換気と空気清浄の役割を家の仕組みとして統合し、意識することなく、常に快適で健康的な空気環境を手に入れてみませんか。
 

 

 


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