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トルネックスコラム
全館空調で後悔しないために。メリット・デメリットと新しい選び方
2025/10/23
一年を通して、家のどこにいても心地よい室温が保たれる「全館空調」。その快適さに憧れて、新築やリフォームでの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、高額な設備だからこそ「導入してから後悔した」という声も耳にします。憧れだけで導入を決めてしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまうかもしれません。
本当に満足のいく選択をするためには、メリットだけでなく、デメリットやコストについてもしっかりと理解しておくことが重要です。
この記事では、全館空調の基本的な知識から、失敗しないためのポイント、そしてその価値をさらに高めるための「空気の質」という新しい視点まで、分かりやすくご紹介します。
そもそも「全館空調」とは?壁掛けエアコンとの違いを解説
まず、「全館空調」がどのようなシステムなのか、基本的な仕組みから理解しましょう。
全館空調とは、 室内機1台で、家全体の冷暖房や換気などを一元管理するシステムです。天井裏などに設置された室内機から、各部屋に伸びるダクト(空気の通り道)を通して、温度管理された空気を送り届けます。
各部屋に個別の室内機を設置する「壁掛けエアコン」とは、その仕組みや考え方が根本的に異なります。
比較項目 | 全館空調システム | 個別空調 |
---|---|---|
機器の数 | 室内機は1台~2台 | 各部屋に1台ずつ |
設置場所 | 天井裏や床下など、見えない場所 | 各部屋の壁 |
空調範囲 | 家全体(廊下や脱衣所も含む) | 部屋ごと(設置した部屋のみ) |
主な機能 | 冷暖房、換気、(空気清浄、加湿など) | 冷暖房、(空気清浄、加湿など) |
温度管理 | 家中をほぼ均一な温度に保つ | 部屋ごとに自由に温度設定が可能 |
簡単に言えば、家全体を一つの大きな空間として捉え、まとめて快適にするのが「全館空調」、部屋を個別の空間として捉え、それぞれで快適にするのが「個別空調」です。
導入前に知りたい。全館空調のメリット・デメリット
全館空調の導入で後悔しないためには、その長所と短所の両方を、ご自身のライフスタイルや価値観と照らし合わせて検討することが不可欠です。
主なメリット | 主なデメリット | |
---|---|---|
快適性・健康 | ・家中の温度差がなく快適・ヒートショックのリスクを低減 | ・冬場に乾燥しやすい傾向がある・部屋ごとの大幅な温度調整は苦手 |
デザイン性 | ・壁にエアコンがなく、室内がスッキリする・インテリアの自由度が高い | ・天井に吹出口や吸込口のグリルが見える |
コスト | ・電気代を抑えられる | ・初期費用(導入コスト)が高い・家の性能が低いと電気代が高騰する |
メンテナンス | ・手入れは基本的に一ヶ所で済む | ・定期的なフィルタ清掃が不可欠・故障すると家全体の空調が止まる |
主なメリット:家中どこでも快適、ヒートショック予防、空間がすっきり
最大のメリットは、リビングや寝室だけでなく、廊下、洗面所、トイレに至るまで、家中の温度がほぼ一定に保たれることです。これにより、冬の寒い廊下や、夏の蒸し暑い脱衣所といった不快感がなくなります。
この温度のバリアフリーは、急激な温度変化によって血圧が変動する「ヒートショック」の予防に繋がり、特に高齢のご家族がいるご家庭にとっては大きな健康上のメリットとなります。
また、各部屋の壁にエアコン室内機や配管が露出しないため、インテリアのデザイン性を損なうことなく、スッキリとした美しい空間を実現できるのも魅力です。
主なデメリット:高い導入コスト、電気代、メンテナンスへの懸念
一方、デメリットとしてまず挙げられるのが、高い初期費用です。複数の壁掛けエアコンを設置する場合と比較して、一般的に数十万円から百万円以上の追加費用がかかります。
また、電気代は、住宅の断熱性・気密性に大きく左右されます。性能の低い家では、せっかく調整した空気が外に逃げてしまい、電気代が高騰する原因になります。全館空調を導入するなら、高気密・高断熱な家づくりが大前提です。
さらに、システムが故障した場合に家全体の空調が止まってしまうリスクや、性能を維持するための定期的なフィルタ清掃、十数年後に訪れるであろう機器本体の交換費用といった、長期的なメンテナンスについても考慮しておく必要があります。
全館空調の価値を、もう一段階高める「空気の質」とは
これまでの全館空調選びは、「温度」という快適性が主な判断基準でした。しかし、これからの快適な暮らしを考えるなら、もう一つ重要な視点があります。それが、目には見えない「空気の質」です。
これからの全館空調は「温度」と「きれいな空気」を同時に管理する
全館空調は、家全体の空気を常に循環させています。この大きな特徴を活かせば、単に温度を管理するだけでなく、家中の空気をまるごと清浄にすることが可能です。 温度という物理的な快適さに加え、花粉やハウスダスト、ウイルスなどの心配が少ないという「空気のきれいさ」が伴ってこそ、本当の意味で質の高い室内環境と言えるのではないでしょうか。
全館空調システムに、トルネックスの全館空気清浄(全館空清)を追加する
全館空調の空気の通り道であるダクトの途中に、高性能な空気清浄フィルタのユニットを組み込むというものです。これにより、全館空調で循環する空気が、常に浄化され続ける仕組みを構築できます。
なぜ「全館空調+空気清浄」が満足度の高い選択なのか
全館空調に空気清浄機能をプラスすることで、メリットはさらに伸び、デメリットに対する懸念は和らぎます。
①1台で家全体の「温度」と「空気の質」をまとめて管理できる
各部屋に置き型の空気清浄機を何台も置く必要がなくなり、全館空調の「室内がスッキリする」というデザイン上のメリットを最大限に活かすことができます。管理する機器も一つに集約されるため、日々の操作もシンプルです。
②花粉やウイルスを除去し、より健康的で安心な暮らしに
家中を循環する空気が常に浄化されることで、花粉やハウスダストといったアレルゲンや、ウイルスが付着した飛沫などを効率的に除去します。その集塵効率は、一般的な高性能フィルタであるHEPAフィルタと同等を誇ります。アレルギーを持つ方や、抵抗力の弱い小さなお子様、高齢のご家族がいるご家庭に、目に見えないレベルでの、より深い安心感を提供します。
③フィルタ交換の手間とコストを削減し、メンテナンス性を向上
全館空調のデメリットとして懸念されがちな「メンテナンスの手間と費用」。ビルトイン型のトルネックス空気清浄フィルタに採用されている「電子式集塵フィルタ」は、洗浄して繰り返し使用できるため、数年ごとに発生する高額な交換フィルタ費用がかかりません。手入れの頻度も3ヶ月〜半年に一度で済むため、長期的なランニングコストとメンテナンスの負担を、大きく軽減できます。
まとめ
快適な暮らしを叶える「全館空調」。その導入を成功させるためには、メリットとデメリットを十分に理解し、ご自身のライフスタイルと価値観に合っているかを慎重に見極めることが不可欠です。
その上で、高額な投資をするのであれば、「温度」という一つの価値だけでなく、「空気の質」というもう一つの重要な価値を加えてみてはいかがでしょうか。
「全館空調+ビルトイン型のトルネックス空気清浄フィルタ」という組み合わせは、家の快適性を格段に高め、長期的な満足につながる、これからの家づくりの新しい基準です。ぜひこちらのページから確認してみてください。
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