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トルネックスコラム
全館空調の電気代は高い?後悔しないための費用と節約術を解説
2025/10/23
一年中快適な室温を保ってくれる「全館空調」。その魅力に惹かれる一方で、やはり一番気になるのは「電気代」ではないでしょうか。「導入してからの電気代が想像以上だったら…」と考えると、高額な初期費用をかけて導入するのをためらってしまいますよね。
インターネットで検索すると、「エアコンより安くなった」という声もあれば、「高すぎて後悔した」という声も見られ、一体どちらが本当なのか分からなくなってしまうかもしれません。
この記事では、そんな全館空調の電気代に関する疑問や不安に、正直にお答えします。リアルな費用感から、電気代を抑えるためのポイント、そして見落としがちなコストまで、後悔しないために知っておくべき情報をまとめました。
全館空調の電気代、実際はいくら?
まず最も知りたい「電気代はいくら?」という疑問ですが、結論から言うと「家の性能やライフスタイルによって大きく異なるため、一概には言えない」というのが正直な答えです。しかし、一般的な目安を知ることはできます。
月々の電気代の目安(家の坪数・季節による変動)
高気密・高断熱仕様の一般的な住宅における、月々の電気代の目安は以下の通りです。当然ながら、冷暖房を最もよく使う夏と冬に高くなる傾向があります。
家の延床面積 | 春・秋(中間期) | 夏・冬(冷暖房期) |
---|---|---|
約30坪 | 4,000円~7,000円 | 9,000円~18,000円 |
約40坪 | 5,000円~9,000円 | 12,000円~25,000円 |
約50坪 | 6,000円~11,000円 | 15,000円~30,000円 |
※上記はあくまで目安であり、電力会社の契約プランや燃料費調整額、ライフスタイルによって変動します。
壁掛けエアコン(複数台)を使った場合との電気代比較
「家全体を24時間運転する全館空調は、必要な部屋だけつける壁掛けエアコンより高いのでは?」と考えるのは自然なことです。これは、ライフスタイルによって答えが変わります。
◎全館空調の方が安くなる傾向の家庭
・在宅勤務などで、日中も家族が家の中の様々な場所で過ごす時間が長い。
・小さなお子様や高齢の方がいて、常に家全体を快適な温度に保ちたい。
◎壁掛けエアコンの方が安くなる傾向の家庭
・日中はほとんど外出しており、夜も寝室など特定の部屋でしか過ごさない。
・家族それぞれの生活時間が異なり、同時に複数の部屋でエアコンを使うことが少ない。
常に家全体を快適にする全館空調か、必要な場所だけをピンポイントで快適にする壁掛けエアコンか、ご自身の暮らし方に合った方式を選ぶことが重要です。
全館空調の電気代を左右する、3つの重要な要素
電気代が家庭によって大きく異なるのはなぜでしょうか。その理由は、主に3つの要素にあります。
①家の断熱性・気密性(UA値・C値)
全館空調の電気代に最も大きく影響するのが、住宅そのものの性能です。家の断熱性を示すUA値(数値が低いほど高性能)と、気密性を示すC値(数値が低いほど高性能)が、電気代を左右する鍵となります。 性能の低い家は、例えるなら「穴の空いた魔法瓶」のようなもの。せっかく快適な温度にした空気が、壁や窓、隙間からどんどん外へ逃げてしまうため、空調機は常にフルパワーで働き続けなければならず、電気代が高騰します。全館空調の導入は、高気密・高断熱な家づくりとセットで考えることが大前提です。
②家族のライフスタイルと設定温度
当然ながら、設定温度も電気代に影響します。一般的に、夏は設定温度を1℃上げると約13%、冬は1℃下げると約10%の節電効果があるとされています。家族が快適だと感じる温度や、在宅時間の長さによっても、消費電力は変わってきます。
③定期的なメンテナンスの状況
見落としがちですが、メンテナンス状況も重要です。全館空調のフィルタがホコリで目詰まりすると、空気をスムーズに送り出せなくなり、ファンに大きな負荷がかかります。これは、車のエンジンオイルが汚れていると燃費が悪くなるのと同じで、無駄な電力を消費する大きな原因となります。
今すぐできる!全館空調の電気代を抑えるための節約術
すでに全館空調を導入している方や、これから導入する方が、電気代を抑えるためにできる工夫をご紹介します。
設定温度を適切に保ち、タイマー運転を活用する
環境省が推奨する室温の目安は、夏は28℃、冬は20℃です。この温度を目安に、ご家族が無理なく快適に過ごせる範囲で、過度な冷やしすぎや暖めすぎを避けましょう。また、就寝時や長時間の外出時には、運転を弱めたり停止させたりするスケジュールタイマー機能を活用するのも有効です。
サーキュレーターを併用して、空気の循環をサポートする
暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まりやすい性質があります。サーキュレーターを使って空気を循環させることで、家の中の温度ムラをなくし、空調効率を高めることができます。これにより、設定温度を控えめにしても快適に過ごしやすくなります。
定期的にフィルタの掃除・手入れを行う
最も基本的で、かつ効果の高い節約術が、定期的なフィルタの掃除です。月に一度程度、取扱説明書に従ってフィルタのホコリを取り除くだけで、システムの負荷が減り、効率的な運転を維持することができます。
電気代だけじゃない。見落としがちな「費用」の話
全館空調のコストを考えるとき、毎月の電気代だけでなく、長期的な視点で「トータルコスト」を把握しておくことが、後悔しないための重要なポイントです。
高額な導入費用(イニシャルコスト)
まず、導入時には壁掛けエアコンを複数台設置するよりも高額な初期費用がかかります。メーカーや家の規模にもよりますが、一般的に200万円から300万円程度が目安とされています。
将来かかる、交換フィルタなどの維持費用(ランニングコスト)
そして、電気代と同じく継続的に発生するのが、消耗品である「交換フィルタ」の費用です。全館空調の機種によっては、数年ごとに数万円の交換フィルタ費用が必要になる場合があります。この費用も、電気代と並行して払い続ける重要なランニングコストとして、計画に含めておく必要があります。
トータルコストと「空気の質」で考える、新しい選び方
「電気代もフィルタ代もかかるなら、やっぱり全館空調は贅沢品…?」 そう考える前に、これらのランニングコストを抑えつつ、全館空調の価値をさらに高める方法があります。
解決策:全館空調に、省エネでフィルタ交換が不要な空気清浄機能を加える
その答えが、全館空調システムに「ビルトイン型のトルネックス空気清浄フィルタ」を追加することです。これは、2つの主要なランニングコストである「電気代」と「フィルタ代」の削減に貢献しながら、「空気の質」という、お金には代えがたい付加価値を手に入れることができる、新しい選択肢です。
なぜ「電子式集塵フィルタ」が省エネとコスト削減に繋がるのか
このシステムに採用されている「電子式集塵フィルタ」には、2つの大きな経済的メリットがあります。
◎省エネ効果:
このフィルタは、一般的な紙や不織布のフィルタに比べて空気の抵抗(圧力損失)が非常に少ないのが特長です。そのため、全館空調のファンにかかる負荷を軽減し、日々の電気代を抑えることに貢献します。
◎フィルタ交換費用がゼロ:
洗浄して繰り返し使用できるため、高額な交換フィルタ費用が生涯にわたって発生しません。
さらに、空気清浄機能を追加しても、消費電力は空気清浄フィルタ1台分(数十W程度)のわずかな電気代で済むため、非常に経済的です。
一般的な空気清浄機×3台とビルトイン型(トルネックス)の比較
家庭用空気清浄機3台とビルトイン型トルネックスの比較をまとめてみました。
※1 サーキュレーション空気清浄の場合(FBシリーズ)
※2 24時間運転、1kWあたり31円で計算
空気清浄機3台分:強運転 消費電力:49W × 3台=147W
サーキュレーション空気清浄:消費電力:清浄機12W+ファン30W=42W
まとめ
全館空調の電気代は、家の性能や使い方によって大きく変わります。後悔しないためには、毎月の電気代だけでなく、初期費用や将来のメンテナンス費用も含めた「総費用」と、それによって得られる「家中どこでも快適」「健康的な暮らし」という価値を、総合的に判断することが重要です。
その上で、もしあなたが、ランニングコストを抑えながら、温度の快適さだけでなく「きれいな空気」というもう一つの重要な価値を手に入れたいと考えるなら。
「全館空調+ビルトイン型のトルネックス空気清浄フィルタ」という組み合わせは、その投資価値を最大化する、費用対効果の高い選択肢となり得るでしょう。
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