空気と換気のコラム
2015/09/25 2.一般的にはどんな種類のフィルタがあるの?

現在、一般的なフィルタのなかで最も小さなほこりまでとることが出来るのがHEPAフィルタというものです。このフィルタはたばこの煙のようなごくごく微小なほこりのほとんどを捕集することが可能です。クリーンルームなど極めてほこりを少なくしなければならない場所で使われていましたが、今では家庭用の高性能な空気清浄機などでも使われています。

次に、たばこの煙よりも大きなほこりや花粉などを捕集することができる中性能フィルタというものがあります。外の空気を取り入れる部分で主に使われていますが、住宅の空気取り入れ口などでは、中性能フィルタよりももっと大きなほこりしかとれないフィルタが使われているケースもあって、虫などのような大きなものしかとれないようなものもあります。

HEPAフィルタや中性能フィルタは、繊維の網にほこりが引っ掛かったり付着したりしてほこりを取ります。ですから小さいほこりを取るためには網の目が小さくなければなりません。網の目が小さいということは空気が通りにくいということですし、汚れて網の目詰まりを起こしやすいということになります。目詰まりするとより一層空気が通りにくくなります。

 


プレフィルタとメインフィルタ3

 

これ以外にも帯電フィルタといって、帯電した繊維でできているフィルタがあります。静電気の力も併用してほこりを取りますから、中性能フィルタなどよりもさらに小さなほこりを捕集することができ、HEPAフィルタに近い性能を持っているフィルタもあります。ですが帯電フィルタもHEPAフィルタよりは空気が通りやすいとはいえ、中性能フィルタと同じくらい空気は通りにくく、目詰まりすることも同じです。さらには新品の時は小さなほこりをとる性能は高いのですが、使っていくうちにだんだんと性能が低下していくものもあります。これらのフィルタは見た目がとても似ているので、外観からは区別がつかないかもしれません。総称としてメカニカルフィルタとも呼ばれています。

空気が通りにくいとどうなるの?

より小さいほこりまで取ることが出来ることが高性能であるという観点からすると、HEPAフィルタや帯電フィルタが優れているといえるかもしれません。ですが先ほどそれらのフィルタは空気が通りにくいと書きました。これがどういうことにつながるかというと、空気が通りにくいフィルタに空気を通すためにはパワーのあるファンを使わなければならないということで、汚れて目詰まりするとファンがぶんぶん回っていても風があまり通らなくなってしまうということなのです。部屋の中で使うような空気清浄機の場合、使う時間も24時間365日運転するわけではありませんし、それほど汚れた空気環境でもありませんからそれらの欠点が問題になることはないかもしれません。ですが外気の取り入れに使う場合はとても大きな問題になってしまうのです。

 

次回のコラムでは、外気の取り入れに使うフィルタに必要なことについてお話しをさせていただきたいと思います。

 
 

■技術部コラム一覧

1.フィルタって何?

2.一般的にはどんな種類のフィルタがあるの?

3.外気の取り入れに使うフィルタに必要なこと

4.フィルタの捕集効率の表し方のちがいについて

 
 

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